バスケより一番に



「そっか、じゃあ後で取りに行くよ」


「いや、今すぐ着て!!」


「何で?」


「何でじゃない!!
寒いから早く着なさい!!」


私は春弥を急いでリビングに連れていき上を着させた。


「波奈、本当はもっと見たかったんじゃない?」


「はっ!?
なっ、何言ってんの!!」


「わー照れてる。
可愛い、可愛い」


「ギャー触るな~」

しかし、春弥に掴まり抱き締められた。


「なっ何?」


「んー何となく?」


何となくって…

「ヒャッ!!」


いきなり後ろの首にキスされた。


「じゃ、ご飯食べよっか」


悪戯っぽい顔をして話しかける春弥。

「う゛ぅーっ///」


それから二人でご飯を食べ家を出て、歩いてる途中


「はい」

いきなり春弥が手を出してきた。


「?」


「手繋ご」

春弥は私の承諾なしに手を握り歩きだす。


手袋をしていない私にとって春弥の手は温かかった。


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