バスケより一番に



「別に泣いてなんか…」


そう言って自分の頬を触れてみると確かに涙が流れていた。


「おかしいな…
何で出てくんの〜」


「あーあーあー」

止めようとしてもそれは止まる事がない。
むしろさっきよりも出てくる。


しかもよりによってこんな転校初日に…


もー前の学校に帰りたいよぉ


「…ひっ…」


私はその場で座りこみ泣いた。


「もうチャイムなっちまうぞ」


「いいよ。
後で行くから、ほっといて!!」


そしてチャイムが鳴ってしまった。



「うっ、ひっく…」


私この学校で一人ぼっちになっちゃうのかな?


そんなのやだ…


帰りたい


誰か助けてよ…






ーーーーーキュッ…




誰が私の手を握った。



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