銀杏
確かめる?
「何を?」
「咲の誰も知らないような秘密知ってるのは俺だけだから、俺のものかなあ…て。」
「何、それ。私は私のものよ。尊のものじゃないわ。」
「…気の強いこと言っちゃって。えいっ!」
尊は後ろから咲を抱き締めると腰の辺りをガッチリ掴んで離さない。
「きゃあ!離してよっ。」
腕をほどこうとしてもびくともしない。
「『私は尊のものよ』ぐらい言えよ。」
「やあよ。絶対言わない。」
「あっそ。じゃあ、離さない。こうしてやる。」
耳に息を吹きかける。
ひゃああ、くすぐったい。
次に首筋にキスをして、つぅぅーと肩まで舌を這わせた。
や、やだ。まだ体も洗ってないのに。
お腹にあった手がすぅーと胸まで上がってきた。
うわーっ、もうだめ!
「……た…尊、分かった。分かったから手、離して。」
「…へぇ、何が分かったの?」
「え…いや、その…え、えへへ、何だろう?」
「……ふん!」
いきなり咲を離すと、もういいとばかりに湯船に浸かると、さっさと出ていった。