スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
やがて、紅茶の甘い香りが漂ってきて。

皐月は、雪菜の笑顔を思い出した。


「お兄ちゃん、何かいいことあったの?」


柔らかい表情の皐月に、弥生が嬉しそうに笑う。

雪菜のことを思うと、恭哉の気持ちが少しだけわかった気がして。


「……まあな」


紅茶を一口味わい、皐月は再び不敵な笑みを浮かべた。






“紅茶の甘い香り”End.
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