四竜帝の大陸【青の大陸編】
「うわぁっ、この部屋、溶液まみれじゃないですか! 何があったんですか? カイユ?」
ダルフェではない男の声。
「バイロイト! この馬鹿が! 死にたいの? 外へ出て、早く!」
カイユが素早く反応し、部屋から引きずり出したようだが。
今の気配は。
雄だ。
しかも成竜で、生殖能力のある雄が侵入した。
我のりこがいるここに!
我以外の雄の存在など……許せん。
消す。
「……ハクちゃん?」
りこの声。
我は侵入者に向けようとした力を散らし、りこに意識を戻した。
我の最優先は、りこ。
「りこ。りこ……おはよう。あぁ、『おはよう』だな、りこ」
雄は後で片付けることにして。
『おはよう、りこ』
ゆっくりと開かれた黒い瞳に、我の顔が映っている。
それに吸い寄せられるように顔を寄せ、頬を摺り寄せた。
「りこ。我のりこ。会いたかっ……りこ?」
りこの眼が一気に見開かれ。
「き……きゃぁああ! 血、血まっみっ、ハクちゃん、血が、血〜!ハクちゃんが血ぃいい!」
悲鳴が響いた。
なるほど、こういうことかカイユよ。
ダルフェではない男の声。
「バイロイト! この馬鹿が! 死にたいの? 外へ出て、早く!」
カイユが素早く反応し、部屋から引きずり出したようだが。
今の気配は。
雄だ。
しかも成竜で、生殖能力のある雄が侵入した。
我のりこがいるここに!
我以外の雄の存在など……許せん。
消す。
「……ハクちゃん?」
りこの声。
我は侵入者に向けようとした力を散らし、りこに意識を戻した。
我の最優先は、りこ。
「りこ。りこ……おはよう。あぁ、『おはよう』だな、りこ」
雄は後で片付けることにして。
『おはよう、りこ』
ゆっくりと開かれた黒い瞳に、我の顔が映っている。
それに吸い寄せられるように顔を寄せ、頬を摺り寄せた。
「りこ。我のりこ。会いたかっ……りこ?」
りこの眼が一気に見開かれ。
「き……きゃぁああ! 血、血まっみっ、ハクちゃん、血が、血〜!ハクちゃんが血ぃいい!」
悲鳴が響いた。
なるほど、こういうことかカイユよ。