四竜帝の大陸【青の大陸編】

36

眼が覚めたら、ハクちゃんが居なかった。
寝起きのせいか視界がぼんやりするし、身体がだるくて……感覚がひどく鈍い。

一生懸命、両腕を動かしてみたけれど。
傍にいるはずのハクちゃんに、指先が触れることは無かった。
あれ?
あれれ?
そんなはず、ない。
側に居るって約束したもの。。
離れないって、離さないって言ってくれたのに。

私達、恋人……通り越して夫婦になったのに。
 
どこ?
どこなの、ハクちゃん。
ハクちゃん、ハクちゃ~ん!

「りこ!……りこ、りこ」

あ、ハクちゃんの声!

「ハク……ハクちゃん。私……」

声は出るけれど、眼は霞んでる。
だから両腕を伸ばした。
ハクちゃんの声のする方に。
すぐに腕をとられ、引き寄せられた。

「りこ、りこ!」 

ぎゅって。
ハクちゃんがぎゅって、してくれた。
やっぱり、ちゃんといてくれた!
嬉しい。
すごく、嬉しい。
 
私のハクちゃん。
私の大事な人……。

ハクちゃんが抱きしめてくれたら、安心したせいか身体の感覚もしっかりしてきた。
眼の調子も戻ってきた。

「ん……んん?」

数回、瞬きをしたら。
ドアのとこに立っている人と眼が合った。

あ、ダルフェさんだ。
ううっ、照れちゃうな~。

「おはよ……うございます」
 
ダルフェさんはパカーンと口を開けていた。
ちょっとタレ眼だけど端正な顔が、台無しですよ?


 


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