四竜帝の大陸【青の大陸編】
「ちゃんとノックしたぞぉ? 2人の世界に浸りすぎ。ちったぁ周りを気にしなさいって、あんたらは」
にやりと笑ったダルフェさんはいつもと感じが違った。
あ、服のせいですね!
セイフォンでは、わりとだらしない格好をしてることが多かった。
今の彼は、違う。
鮮やかな青の服は詰襟で、硬質な印象を受けるデザインだった。
膝までの長さがあり、袖と襟には白いライン。
腰には細身の剣。
硬質な足音の正体は、黒いブーツ。
髪もきっちりと結ばれている。
まるで、軍人さん……騎士?
床にぎりぎりつかない長い外套は、まるで本の中の騎士みたいだった。
「か、かっこいい……! ダルフェ、その服って?」
思わず、見蕩れてしまうほど。
ダルフェさんは格好良くて。
ああ、私。
ちょっと制服フェチの気があるから……こういうの、弱いのよねぇ。
「あぁ、これかぁ? 仕事着だよ。俺、これでも一応<竜騎士>なんだよ。外套は式典以外じゃ俺はあんまりしないんだけど、カビ生えそうだから久々に使ってみたんだ」
竜騎士?
うっひゃー、本物じゃありませんか!
「……かっこいい?」
あれ?
地を這うような念話が……。
「我は‘かわゆい’で、ダルフェは‘かっこいい’だと?」
私の腕からゆらりと飛んだ白い竜は、ダルフェさんの姿に頬を染めてしまった私と、ちょっとタレ眼だけど端正な顔を青ざめさせたダルフェさんをゆっくりと見た。
「‘かわゆい’と‘かっこいい‘’……どっちが雄、いや男として上級なのだ?」
え、あのっ。
「りこ。どっちなのだっ!?」
お、男としてって。
そのですね、えっと。
「りこ」
ううっ~。
「りゅ、竜のハクちゃんはかわゆくて! 人型のハクちゃんはかわゆいプラス、ものすんご~っくかっこいいです! とっても綺麗で美人な、世界一かっこいい旦那様ですぅ!!」
がぁー!
とうとう言ってしまった!
にやりと笑ったダルフェさんはいつもと感じが違った。
あ、服のせいですね!
セイフォンでは、わりとだらしない格好をしてることが多かった。
今の彼は、違う。
鮮やかな青の服は詰襟で、硬質な印象を受けるデザインだった。
膝までの長さがあり、袖と襟には白いライン。
腰には細身の剣。
硬質な足音の正体は、黒いブーツ。
髪もきっちりと結ばれている。
まるで、軍人さん……騎士?
床にぎりぎりつかない長い外套は、まるで本の中の騎士みたいだった。
「か、かっこいい……! ダルフェ、その服って?」
思わず、見蕩れてしまうほど。
ダルフェさんは格好良くて。
ああ、私。
ちょっと制服フェチの気があるから……こういうの、弱いのよねぇ。
「あぁ、これかぁ? 仕事着だよ。俺、これでも一応<竜騎士>なんだよ。外套は式典以外じゃ俺はあんまりしないんだけど、カビ生えそうだから久々に使ってみたんだ」
竜騎士?
うっひゃー、本物じゃありませんか!
「……かっこいい?」
あれ?
地を這うような念話が……。
「我は‘かわゆい’で、ダルフェは‘かっこいい’だと?」
私の腕からゆらりと飛んだ白い竜は、ダルフェさんの姿に頬を染めてしまった私と、ちょっとタレ眼だけど端正な顔を青ざめさせたダルフェさんをゆっくりと見た。
「‘かわゆい’と‘かっこいい‘’……どっちが雄、いや男として上級なのだ?」
え、あのっ。
「りこ。どっちなのだっ!?」
お、男としてって。
そのですね、えっと。
「りこ」
ううっ~。
「りゅ、竜のハクちゃんはかわゆくて! 人型のハクちゃんはかわゆいプラス、ものすんご~っくかっこいいです! とっても綺麗で美人な、世界一かっこいい旦那様ですぅ!!」
がぁー!
とうとう言ってしまった!