四竜帝の大陸【青の大陸編】
「トリィ様! ああ、やっと見つかったわ。さっさとしろ、役立たず。……さあ、私達も踊りましょう。去年はどうしても抜けられない‘仕事‘があって、出られなかったんです」
カイユさんが浮かべた笑みは、どこまでも澄んでいて……綺麗過ぎて。
「ねえ、ダルフェ……今年は娘と一緒ね……私、夢を見てるみたいだわ。貴方と私の赤ちゃん……帰ってきてくれたんだもの」
ダルフェさんがカイユさんを抱きしめ、額にキスをした。
「そうだね、ハニー。セイフォンに‘迎え’に行って、ちゃんと‘連れて帰って’これて、良かった……良かったね、アリーリア」
ダルフェさんはカイユさんをそっと離し、数歩下がった。
片腕を胸にあて、もう片方の腕を斜め横に優雅な動きではらうようにしてから一礼し、カイユさんに手を差し出した。
カイユさんは初めて見る……少女のようなはにかんだ笑顔で、ダルフェさんの手に自分の手を乗せた。
私はそんな2人の姿に釘付けだった。
踊り始めたダルフェさんが、ぼーっと見蕩れている私にウインクをして‘あんたらも踊りなさいな’と合図をしてくれたので、あわててハクちゃんから数歩離れた。
私達も、踊らなくちゃ!
うん、参加することに意義がある。
オリンピック精神でGOなのよ!
さあ、練習通りに私を踊りに誘ってくださいなハクちゃん……あれ?
「ど、どうしたの……ハクちゃん?」
周りの人達が踊り始めたのに、ハクちゃんは私を見下ろしたまま動かなかった。
側にいたカイユさんとダルフェがさすがに異変に気づき、こちらを気にしながら踊っている……。
彫像のようだったハクちゃんが突然、動いた。
床に両膝を着き、ゆっくりと頭をたれて……私の手を取って両方の甲に、それぞれ1回づつキスをした。
「ハハ……ハクちゃん!?」
練習と全く違うことをするハクちゃんに、私は少し焦ってしまった。
これもありなの?
これは別パターンだとか!?
こっ、こういう場合はどうしたらいいのっー!?
カイユさんが浮かべた笑みは、どこまでも澄んでいて……綺麗過ぎて。
「ねえ、ダルフェ……今年は娘と一緒ね……私、夢を見てるみたいだわ。貴方と私の赤ちゃん……帰ってきてくれたんだもの」
ダルフェさんがカイユさんを抱きしめ、額にキスをした。
「そうだね、ハニー。セイフォンに‘迎え’に行って、ちゃんと‘連れて帰って’これて、良かった……良かったね、アリーリア」
ダルフェさんはカイユさんをそっと離し、数歩下がった。
片腕を胸にあて、もう片方の腕を斜め横に優雅な動きではらうようにしてから一礼し、カイユさんに手を差し出した。
カイユさんは初めて見る……少女のようなはにかんだ笑顔で、ダルフェさんの手に自分の手を乗せた。
私はそんな2人の姿に釘付けだった。
踊り始めたダルフェさんが、ぼーっと見蕩れている私にウインクをして‘あんたらも踊りなさいな’と合図をしてくれたので、あわててハクちゃんから数歩離れた。
私達も、踊らなくちゃ!
うん、参加することに意義がある。
オリンピック精神でGOなのよ!
さあ、練習通りに私を踊りに誘ってくださいなハクちゃん……あれ?
「ど、どうしたの……ハクちゃん?」
周りの人達が踊り始めたのに、ハクちゃんは私を見下ろしたまま動かなかった。
側にいたカイユさんとダルフェがさすがに異変に気づき、こちらを気にしながら踊っている……。
彫像のようだったハクちゃんが突然、動いた。
床に両膝を着き、ゆっくりと頭をたれて……私の手を取って両方の甲に、それぞれ1回づつキスをした。
「ハハ……ハクちゃん!?」
練習と全く違うことをするハクちゃんに、私は少し焦ってしまった。
これもありなの?
これは別パターンだとか!?
こっ、こういう場合はどうしたらいいのっー!?