四竜帝の大陸【青の大陸編】
ヒンデリンさん達が帰って数分後。

いつものアオザイ風の衣装に着替えたカイユさんが戻ってきた。 
その手には、金魚鉢のようなガラスのポット。

「カイユ、それは?」
「とっても珍しい花茶なんです。味だけじゃなく、湯で花が開くさまも楽しめるんですよ?」 

乾燥した花の蕾は薄い桃色をしていて、とっても綺麗だった。

「羽虫皇太子が帰ったら、お昼を食べてゆっくりお茶にいたしましょうね」
「は、はい。カイユ」

は、羽虫皇太子……。

うん、そこはスルーしておきましょう。

「あら? このテーブル……ヒン達が持ってきたんですか!? 無駄に大きくて邪魔ですね。邪魔だから半分に折っちゃおうかしら」

ひえ~っ。
うん、そこもスルーしちゃいましょう!

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