四竜帝の大陸【青の大陸編】
「旦那、そこまでにしてくださいな」
ダルフェさんが白い手袋をした左手で軽くハクちゃんの胸を押し、ダルド殿下から距離をとり2人の間に入った。
「これ以上はこの坊ちゃ……殿下が持ちません」
竜族であるダルフェさんはダルド殿下より背が高く、体格も良い。
彼を庇うように立ち、ダルフェさんはハクちゃんから……私からダルド殿下を隠した。
「ったく、大人気無いですよ?」
「ダルド、ダルド!? ……じじいっ、こいつに何しやがった」
ハクちゃんにくってかかった竜帝さんの顔には、さっきまで消していた表情があった。
これは言いがかりだと思う。
ハクちゃんはダルド殿下にお得意のしっぽびんた等の暴力行為はしていない。
私からは見えなかったけど、断言でき……あ、前髪を爪で切ちゃってた!
「騒ぐな<青>」
ハクちゃんはテーブルにちょこんと座って、短い足をぶらぶらさせながら言った。
「我は何もしとらん。何も、な」
あれ?
むむむ……。
あの態度、なんかちょっとあやしいなぁ~。
女神様はテーブルに座ったハクちゃんの顔を覗き込み、言った。
「この糞じじいっ、すっとぼけやがって! ……うぎゃぁああ、いってぇええ~~!!」
額を両手で押さえ、上半身を活きのいい車海老のように曲げて悶絶した。
どうやらハクちゃんは、女神様の麗しいおでこにでこピンをしたようだった。
音、しなかったのにあの痛がりかたって……。
恐るべし、ハクちゃんのでこピン。
ダルフェさんが白い手袋をした左手で軽くハクちゃんの胸を押し、ダルド殿下から距離をとり2人の間に入った。
「これ以上はこの坊ちゃ……殿下が持ちません」
竜族であるダルフェさんはダルド殿下より背が高く、体格も良い。
彼を庇うように立ち、ダルフェさんはハクちゃんから……私からダルド殿下を隠した。
「ったく、大人気無いですよ?」
「ダルド、ダルド!? ……じじいっ、こいつに何しやがった」
ハクちゃんにくってかかった竜帝さんの顔には、さっきまで消していた表情があった。
これは言いがかりだと思う。
ハクちゃんはダルド殿下にお得意のしっぽびんた等の暴力行為はしていない。
私からは見えなかったけど、断言でき……あ、前髪を爪で切ちゃってた!
「騒ぐな<青>」
ハクちゃんはテーブルにちょこんと座って、短い足をぶらぶらさせながら言った。
「我は何もしとらん。何も、な」
あれ?
むむむ……。
あの態度、なんかちょっとあやしいなぁ~。
女神様はテーブルに座ったハクちゃんの顔を覗き込み、言った。
「この糞じじいっ、すっとぼけやがって! ……うぎゃぁああ、いってぇええ~~!!」
額を両手で押さえ、上半身を活きのいい車海老のように曲げて悶絶した。
どうやらハクちゃんは、女神様の麗しいおでこにでこピンをしたようだった。
音、しなかったのにあの痛がりかたって……。
恐るべし、ハクちゃんのでこピン。