最後の恋、最高の恋。


「仕方ないよ、お姉ちゃん綺麗だし、優しいし、お似合いだよ、二人とも……」


言いなれたセリフを口にする。

もうこの言葉を言うのもこれで最後だ。


もういいや。


最後の恋なんて、あっけなく終わる。

恋なんて、一生続くものなんて、ないんだ。

よくわかった。

それをこんな最高な形で教えてくれて、感謝するべきだ。




それでも、……それでも。





「うそつき、」


最後に思ったことをぶつけることだけ、許してほしい。


「裏切らないって、好きだって、言ったくせに……!」

「美月ちゃんっ! 違うんだ……!」

「何が違うの? お姉ちゃん以外好きになれないんでしょう? お姉ちゃんを“愛してる”んでしょう? それを今日言いたかったんでしょう?」



苦しいくらいに心が泣いてるのに、何故か私は笑ってた。

涙なんかでなくて、真っ直ぐに坂口さんとお姉ちゃんを見つめていた。


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