最後の恋、最高の恋。
私より背が高いのに、私が立膝をついているせいで座っているお姉ちゃんが少しだけみおろすことができる。
私の肩口に顔をうずめたお姉ちゃんが、私と同じくらい追い詰められていたんだ、と感じた。
お姉ちゃんも、坂口さんを好きになってしまったことで、色々悩んだのかもしれない。
「ごめんね、美月っ」
泣きながらの謝罪に、その背中を軽くポンポンと撫でて、「もういいよ」と笑う。
その謝罪には、きっと色々な気持ちが含まれていると容易に推し量ることが出来る。
美月を傷つけて“ごめんね”。
坂口さんを好きになって“ごめんね”。
それからもっと違う意味の“ごめんね”があるのかもしれないけれど、私にわかるのはその2つ。
想い合う2人を別れさせたいとは思わないし、邪魔したいとも思わない。
だから、“もういいよ”しか私に言えることはない。