最後の恋、最高の恋。


どれだけ時間が経ったのだろう。

お姉ちゃんの嗚咽も小さくなって、部屋も完全に温かくなった。

この部屋には時計がないから時間の経過が分からないし、そもそも今は何時なんだろう。


家に着いたのが19時で、そのあとお風呂に入ってご飯食べて、部屋に入ったのが20時くらい?

でもさっき起きた時間が分からないけど、時間を確かめるために今この場を離れて携帯のあるベッドまで行くのもなんだか気兼ねしてしまう。



そんなことを考えていると、家に来客を告げるインターホンが鳴り響く。

お客さんだろうか。
だとしたら今の時間はそんなに遅くない?


階下でスリッパの音がして、玄関を開ける音が聞こえる。

何か話しているのはわかるけれど、話の内容までは聞こえなくて、私は階下の様子から目の前のお姉ちゃんへと意識を戻した。



「……美月」


まるで、このタイミングを待っていたかのような突然のお姉ちゃんの切り出しに、ハッと気づく。

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