最後の恋、最高の恋。



……これは、子供の坂口さんが顔を出している状態だ。



ぼろぼろ泣きながらも、頭でそんなことを冷静に分析している自分がいる。




「学、こんな時に子供みたいな我儘言わないで。 美月が望んでるんだから」


たしなめるようなお姉ちゃんの言葉にも、頑として耳を貸さない坂口さんは、“ちょっと扱いずらい部分”を前面に出していた。


てっきり引きずってでも一緒に部屋を出て行ってくれると思っていたのに、「そう、」と一言だけ言うと、お姉ちゃんは一人で部屋を出て行ってしまった。





……ちょっと待ってよお姉ちゃん。

この状態で私と坂口さんを二人きりにする意味が分からないんですけど。




なに? なんなの?

本当に大人の考えることって訳わかんない!


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