最後の恋、最高の恋。
私はお姉ちゃんの予想外の行動にビックリするあまりに膝から顔を上げてドアの方を振り向いてしまっていて、また膝に顔をうずめるのもどうかと思案しているせいで、後ろを向いたまま前を向くことが出来ない。
前を向いたら、正面にいる坂口さんと嫌でも顔を合わせなくちゃいけないし、でもだからと言ってこの状態でずっといるのも変だし。
どうしよう、と思うばかりでグルグルし始めている私に、
「心配したんだよ」
なんていう言葉が聞こえてきた。
でも、その言葉通りに受け取れない私は彼を諦めたフリをしていたに過ぎないんだと痛感した。
心配したのは、大好きな、愛してるお姉ちゃんの妹だから?
そんな私を傷つけたことに、罪悪感を感じているから?
だから形だけでも心配してるふりしてるの?
なんて、可愛くないことを思ってしまう。