最後の恋、最高の恋。
もう、分かったでしょう?
私の心、もうボロボロなの。
虚勢を張ってるのも限界で、見事なまでにズタズタにされたの。
ここまで私の心を明け透けに見せたんだから、もうお姉ちゃんのところに行って。
これ以上私の傷口を抉らないで。
「俺と春陽は、本当に何でもないんだ」
そんな私の心を逆なでするようなとんでもないことを、彼は真剣な声で言った。
……なに、何言ってんの?
あれだけ想い合った二人を見せつけておいて、“何でもない”?
「……お姉ちゃんまで、傷つけるの?」
「美月、違う」
「違わない! 私は捨てられるのに慣れてるけど、お姉ちゃんを傷つけるなんて許さないんだからッ!」
力の抜けていた拳をぎゅっと握りしめて、彼の胸を力任せに殴りつける。