最後の恋、最高の恋。


「大丈夫だよ、母さんは姉さんみたいな性格だし、父さんは俺に瓜二つらしいし」

「っていうことは、学と同じでヘタレ?」


安心させようとしてくれる学の言葉に、私はいつもの様におどけて見せる。


うん、学と話しているだけで緊張がゆっくりだけどほぐれていってる。


私は学が好き。

似合わなくても、ふさわしくなくても、学が好きだからどんなことしてでも学の家族に認めてもらいたいし仲良くなりたい。



「うちの女性たちに言わせれば、我が家の男はみんなヘタレらしい」


まったくひどい言い草だよね、と肩をすくめる学に思わず笑みがこぼれる。

学のそのしぐさが芝居がかっていて、でもそれがふざけてるように見えなくて様になってしまっているからちぐはぐなのだ。

学はおどけているつもりでも、そんな仕草さえ魅せてしまう学はなんかちょっぴり損してる。

< 270 / 337 >

この作品をシェア

pagetop