最後の恋、最高の恋。

きっと恥ずかしがって躊躇う私を期待してたんだろうけど、そうはいかないんだから。

という気持ち半分。

あとはお腹すいて仕方がなかったというのも半分。


口の中に入ったクリームパスタは、とっても濃厚でチーズの味がほんのりしてとっても美味しい。


もぐもぐ咀嚼しながら、坂口さんが何も言わないのを不思議に思って見ると、坂口さんはフォークを差し出した格好のまま固まっていた。


口をポカンと開けて。



「……坂口さん?」


初めて見る坂口さんの様子に戸惑いながら名前を読んだ瞬間、坂口さんの顔が一気に赤くなった。

ボンッと効果音でも付きそうなその様子に、正直な心臓はキュンとしめつけられる。

あれだけ余裕綽々な態度をいつもしてるのに、これくらいのことで真っ赤になるなんて、ギャップがありすぎて……。

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