最後の恋、最高の恋。
「美月ちゃん、ごめんね。 紹介してなかった」
こいつ、宮田誠人っていって俺の同級生。 と指さして紹介してくれる坂口さん。
「宮田誠人です。 春陽ちゃんとは大学の同級生で、ガっくんとは高校からの腐れ縁。 よろしくね」
「失礼な呼び方をして、先ほどのことと重ね重ね申し訳ありませんでした」
差し出された大きな手をおずおずと握り返して謝罪した。
仕事のことを考えていたせいで、会社にいるときのような言葉遣いになってしまったけれど、本当にそれくらい反省していた。
「じゃあお詫びは“誠人さん”って呼んでくれたら……」
言いかけた宮田さんが、そこで言葉を切って不自然に視線を泳がせた。
どうしたんだろう、と思って坂口さんを見てみるけど、いつも通りの笑顔だ。