最後の恋、最高の恋。


「……じゃなくて、美味しく料理を食べてくれればいいかな」


ハハハ、と引きつるように笑って、「冷めないうちに食べてね」と、言い逃げするようにまたキッチンへと足早に戻っていく宮田さん。

料理をおいしくいただくのは当たり前のことだし、そんなことがお詫びになるのかわからないけれど、言われたとおり食べることにする。


寛大な心で許してくれた宮田さんに、最上級の感謝を込めながら。


宮田さんが切ってくれたピザに手を伸ばして、一切れつまむと伸びたチーズをピザにくるくる巻きつけてパクリと口に入れる。

想像以上に美味しくて、思わず足をジタバタさせてしまう。

じっとしてられないくらいの美味しさだ。

坂口さんがお勧めだというのも頷ける。

こんな美味しいお店を今まで知らなかった自分が、すごく損してるように思えるほどで、どうして美味しいのに人気がないのか不思議なくらいだった。


店内も広いわけじゃないけど狭くもないし、内装だってすごく可愛い。

さっき見たメニューにはデザートもあったし、料理でこの美味しさなら絶対にデザートだって美味しいに決まってる。
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