最後の恋、最高の恋。
「あの小物は、この店のだからやれないけど趣味で作ったのが裏にいっぱいあるからその中でも好きそうなの入れといた」
「……まさか連絡先とか入れてないだろうな」
「え? 入れてもいいなら今からいれるけど?」
レジのカウンターを挟んで言い合いを始める二人をしり目に、私は手の中の箱をそっと開ける。
中に入っていたのは連絡先でもなんでもなくて、綺麗なレースで出来たストラップだった。
レースで編まれた小さな白の花、ベージュの花、茶色の花、ピンクの花。
その合間合間にパールのようなものも編みこまれていて、すごく可愛い。
そのストラップの下からは、黒のレースで編まれたコースターが出てきた。
あの飾りとなったマグカップのしたに敷いたら絶対に可愛い。
「宮田さん! ありがとうございます!!」
嬉しすぎてきっと今日一番の笑顔でお礼を言いながら、宮田さんの大きな両手を掴んでブンブンと上下にシェイクする。
この大きなゴツゴツした手が、この繊細で小さなレースを編んだのかと思うと、感動だ。
どうしたらあんなに素敵なものが作れるんだろう。
やっぱり作り方教わりたいな。
私、不器用だから初心者でも簡単にできるようなものからでも教えてもらえないかな。