最後の恋、最高の恋。


その様子があまりにも必死だったから、思わず笑ってしまう。


「……嬉しいんだよ、美月ちゃんにそう言って貰えたのが」


バツが悪そうに、言い訳のように口にしながらも携帯をしまわないでいる坂口さんは、やっぱりどこか可愛い。


「じゃあ私が先に赤外線で送りますね」

「受信したらメールで俺のやつ送る」


言いながら携帯を操作して赤外線で自分のプロフィールを送る。

坂口さんもすぐに携帯を操作して、何か打ち込んだ後、「送ったよ」と言ったと同時に私の携帯がブルブルと短く震えた。


受信したメールは、知らないアドレス。

開いてみると“登録よろしく”という簡単な文と11桁の数字が並んでいた。

すぐにそれをアドレスに登録して、パチンと携帯を閉じて、自分の携帯に坂口さんへと繋がるものができたことがすごく嬉しかった。


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