最後の恋、最高の恋。
「じゃあ、本命のパジャマを探しに行きますか」
車にエンジンがかけられる。
言われる前にシートベルトを締めて、さっきまでの重苦しい空気が嘘のように、宮田さんの料理の上手さと、意外に乙女ちっくな趣味をしているという話で盛り上がった。
宮田さんは高校時代、手芸部に所属していたらしい。
あの体格だから、柔道とかラグビーとかかと思ったのに、意外過ぎてでもハマっていて宮田さんのように爆笑してしまった。
宮田さんの店に着くまでの車の中の静けさなんて思い出せないくらい、自然に会話できていた。
「さて、着いた」
たどり着いたのは、この辺りでは知らない人がいないんじゃないかってくらい、結構お高い店の入った百貨店。
その立体駐車場に綺麗に一発で停めた坂口さんは素早く降りて、おろおろとする私を助手席から引っ張って降ろし、キーのボタンを押して車をロックする。