最後の恋、最高の恋。


そりゃこれだけかっこいいんだから、過去に恋愛経験はあるだろうし、彼の気持ちに応えていない私にそんなことを追求する資格なんてないんだけど。

それでも、チクチクするのはどうしようもない。



繋がれた手の温もりがもう愛しいと思える私も、どうしようもない。





「この店で買おう」


そこでやっと繋いでいた手が離されるかと思ったのに、そのまま店の中へと入っていく。

入って行くときに見えた店の名前は、雑誌でよく取り上げられているくらい有名なブランドだった。


「え、ちょっと、坂口さん! たかがパジャマでこんな高い店は無理です!」


そこら辺の雑貨屋さんとかで買うと思っていた私の財布には、そんなにお金が入っていない。

もし買うとしたら、今すぐにお金を下ろしてこなくちゃ絶対に足りない。

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