最後の恋、最高の恋。
お姉ちゃんと坂口さんのツーショットと同じくらい、お似合いに見える。
それに疎外感や劣等感を感じる私は、どこまでいっても成長しないただの臆病者だ。
「……これにします」
そんな二人に、私はピンクのうさ耳パジャマを差し出した。
財布のカード入れのところに入れてある、もしもの時用のへそくりを出せば、ぎりぎり買える金額だ。
私の言葉に、二人は言い合いをやめて顔を見合わせて、何とも言えない表情で見つめてくるからとても居心地が悪い。
なんていうか、そういう風にみてくるところまで似ていて息がぴったり。
「ちょっと学、彼女自分で買うつもり満々じゃない」
坂口さんより少し背の低い店員さんが、彼の耳たぶを見ていて痛いほど思いっきり引っ張った。
再び「いってぇ!」と悲鳴を上げる坂口さんは、勢いよく掴まれていた店員さんの細い腕を叩き落として、今度は店員さんが「痛いわね!」と怒っている。
……なんなの、この二人。