最後の恋、最高の恋。
突然の支払う宣言に、「え!?」と大げさすぎるくらいに大きな反応をしてしまった私。
なんでお姉さんが払うことになってるの!?
「そ、そんなっ! 平気です私自分で払います! ……このピンクのだけのお金しか持ってないんで3着はむりですけど……」
情けないお財布事情を吐露しつつ遠慮してるのに、お姉さんは手早く値札を切って綺麗にたたんで、可愛いショップバックに入れて持ち手をテープで止めてしまう。
「いいのよ、泣かせちゃったのは私のせいだし、未来の義妹へのプレゼント」
「……そういう微妙な空気になること言わないでくれる?」
お姉さんの言葉にどう返せばいいのかわからずにいる私に代わって、坂口さんが言ってくれたおかげで、お姉さんは「ごめんなさいねー」と軽く流してくれて、本当にお会計もなく3着のパジャマを貰ってしまった。