30才の初恋
「明日美が連絡くれるの待ってたのに、携帯番号教えただろ。」




電話なんてする暇がなかった。




真辺さんに振り回され、向に座ってる男にも追われたし、本当に毎日大変な目に合ってる気がしてならない。




「明日美、顔が疲れてるぞ、大丈夫か?」




《宗次郎助けて!》




宗次郎と目が合うと、斗真が嫌みを言う。




「2人はいつから携帯番号を教える仲なんだ。」




「副社長、携帯番号を教えたからって、特別な関係とかじゃないですよ。」




「あ、そう、明日美携帯貸して。」




「やだ!」




「おまえに拒否権はない。」



「斗真あまりしつこいと、明日美に嫌われるぞ。」




「さっき真辺様が帰り際、又副社長に連絡すると言ってました。」




リカちゃんナイス。




「真辺様が副社長の元カノだなんて、本当に驚きました。」




斗真には真辺さんがいる。



これ以上しつこいとセクハラで訴えるからね。




「宗次郎又連絡するね。」




席を立とうとする私の腕を斗真が掴む。




「何で俺を避けるんだ。」




嫌いだからだ悪い!



俺様な副社長なんて、絶対あり得ない。





















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