彼氏の余命を知ってる彼女。


そう言って死神はパタンと本を閉じた。


という事は、表面上は病で死ぬはずのヒカルだが、必ず病で死ぬとは限らないんだ…。


もう、希望がないのかもしれない。死に方さえも曖昧なのだから。



「…でも、なにも知らないでただ黙っているよりは何倍もマシ」


口から勝手に心の言葉が出てしまった。


それはまるで自分自身に決意させるように──。


    
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