彼氏の余命を知ってる彼女。
私の質問に死神はパッと目を開き、私を紅い瞳で見つめた。
そしていつも担いでいる鎌をゆっくり下ろす。
「…我々の世界には御守りというモノはない。それは我々がこの世界の神だからだ。君達人間界の御守りとはそれに神や祈りが篭っているから御守りと言うのだろう。だが、我々にはそれは必要ない。なかったんだが…
数十年前にここへやって来たある人間に我は珠を貰った」
「え…」
ここへやって来た人間。数十年前にも境目に亀裂が入って人間が迷い込んでしまったんだ。
…でも、死神に御守りをあげるほど親しい中だったのだろうか、と疑問に思う。