彼氏の余命を知ってる彼女。


私が布団に入ると、続けてヒカルも布団の中へ入ってくる。


「ちょっ、ヒカル!風邪移るよ!」


「ヒナの風邪ならウエルカムだよ」


二カッと白い歯を出して無邪気に笑いながら言うヒカルに、私もつられて笑ってしまう。


布団の中でヒカルは優しく私を抱き締めた。


それは温かくて、心地良くて。


    
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