彼氏の余命を知ってる彼女。
「なんだー、彼女持ちかぁ、残念」
さっきヒカルの話しをしていた女子高生達が私をチラッと見て、私に聞こえるように言いながら立ち去って行った。
…感じ悪!!
「行くか」
私も対抗して女子高生達を見つめていると、ヒカルは私の手を握り歩き出した。
大きくて温かい、私の大好きなヒカルの手。
私は離さないようにギュッと手に力を込める。
そんな私を見てヒカルはこちらを向き、目を細めて笑った。