彼氏の余命を知ってる彼女。


“次は記念日後かな”


このヒカルの言葉に胸が苦しくなってしまい、涙が溢れるのを抑えるために目を瞑り気持ちを落ち着かせた。


そしていつの間にか夢の中へ落ちてしまっていた。


私の肩に身を任せてるヒカルが


「次の記念日後に──…か」


と静かに呟いてた事も知るはずもなかったんだ──。


それがどんな表情だったかなんて──。



    
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