彼氏の余命を知ってる彼女。
「────あれ?」
ハッと気がつくといつの間にか、前にも訪れた無の世界に来ていた。
無の世界──、それは寿命を表すデス・クロックが浮遊している空間。
…また…、来ちゃったんだ──。
そう思いながら、またゆっくりと無の世界を歩き出す。
「わぁ、今日はたくさんある…」
歩きながら辺りを見渡すと、デス・クロックが前よりも多く、浮遊しながら移動していた。
針を見てみるとどれも始まったばかりのモノがほとんどだった。たまにヒカルと同じくらいの時刻を指しているデス・クロックもあったが。