彼氏の余命を知ってる彼女。
* * *
朝食を食べ終え、私は部屋に戻りガラス玉を手に取ってベッドに寝そべる。
親指と人差し指でガラス玉を摘み、上に掲げた。
…綺麗…。
ただのガラス玉と思えないくらい澄んだ色をしている。
どうして死神さんは私にこれをくれたんだろうか…。それもいきなり。
ヒカルのデス・クロックと何か関係しているのかな…。
そう思い、ガラス玉をジッと見つめた。
「…な訳無い」
いくら綺麗だからといってただのガラス玉には変わらない。
ふぅ、とため息をつき、ガラス玉を持った手を下げる。