『好き』なんだよ…
柊の顔は見たことのないぐらい悲しそうだった。
「…嘘だって思いたかった。彼女、めっちゃ元気だったんだもん。でも、その2週間後…学校帰りに病院に行ったら、病室に彼女はいなかった…。一瞬、病室を間違えたかと思ったんだけど、ちゃんと当ってて…看護婦さんに聞いたら…」
「もういい!! 」
あたしは、柊の腕をギュっと握った。
「…彼女の家に行ったら、キレイな彼女が布団の上にいた。…もう少し早く…。せめて、朝に行っていればって後から後悔した。」
「もういいから!! 話さなくていい…!! 」
「何で瑠花が、泣いてんの? 」
「だって…そんなツライ事があったなんて思わなかったんだもん…! 」
「…この徐が死んで、俺はすぐに転校した。…そこで、彼女にそっくりな女の子を見つけた…。」
「…そ、それ」