ジェフティ 約束
シェシルがインサのほうへ一歩踏み出した。インサはあまりの恐怖に顔面蒼白になってぶるぶる震えている。声も出ないらしい。
「シェ、シェシル!インサの首なんて簡単にぽっきりできるかもしれないけど、そんなことしたって無意味だよ」
シェシルはふんっと鼻で笑うと、インサにくるりと背を向けた。
「ラルフ、もういくぞ」
「う、うん……」
ラルフはその場にインサを残し、馬の手綱を引いてシェシルの後をとぼとぼと歩き出した。片手には馬の手綱、もう片手にはシェシルの剣の鞘を握り締めて。
ラルフは、朝日に照らされて路地を歩くシェシルの後姿を改めて見つめた。目深に被ったフードや体を包んでいるマントに返り血が飛び散っている。すそにはべったりと血のりが染みていて、そのすべてが黒く乾いていた。
「シェ、シェシル!インサの首なんて簡単にぽっきりできるかもしれないけど、そんなことしたって無意味だよ」
シェシルはふんっと鼻で笑うと、インサにくるりと背を向けた。
「ラルフ、もういくぞ」
「う、うん……」
ラルフはその場にインサを残し、馬の手綱を引いてシェシルの後をとぼとぼと歩き出した。片手には馬の手綱、もう片手にはシェシルの剣の鞘を握り締めて。
ラルフは、朝日に照らされて路地を歩くシェシルの後姿を改めて見つめた。目深に被ったフードや体を包んでいるマントに返り血が飛び散っている。すそにはべったりと血のりが染みていて、そのすべてが黒く乾いていた。