ジェフティ 約束
 どうやってここまでたどり着いたのだろう。シェシルのあの目立つ派手な剣はどうしたのだろうと、ラルフはいろいろ考える。
 ――でも、無事でよかった。
 大きな怪我もなさそうな様子にラルフは安堵した。

 シェシルは表通りに出る前に、ラルフに長剣を返してくれた。
「川に流されて気を失っても、手放さなかったくらい大事なものなら、こんなつまらない事で無くしたりするな。いいか」
「ごめんなさい」
 ラルフはシェシルの顔を見ることができず、のろのろとそれを背中に担いだ。シェシルは自分の鞘を肩にひょいと担いで再び歩き出す。
「シェシル、剣はどうしたの」
 ――まさか折れたとか……、ないよね。
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