ジェフティ 約束
 湖の水は凍り付いているかのように冷たく、足はどんどんと底に溜まった泥に埋もれていく。焦れば焦るほど体は沈み、身動きが取れなくなる。
 ――何を!何をしようとしてるの!?ジェフティ!
 ラルフの体が水の中へと完全に没してしまうその瞬間、ジェフティが月色に輝く銀色の髪を振ってラルフを振り返った。
 ――赤い星が落ちてくるの。それを拾いにいくのよ
 ジェフティは笑っていた。

 ドプン。

 ラルフの頭が水中へと消える。
 ――駄目だ……!ジェフティ!
 息ができない、苦しい!途端に冷え切った孤独がラルフに襲い掛かってきた。
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