ジェフティ 約束
「く、苦しい……」
 本当に息ができない。どうしたんだ!?
「?!!!……シェ、シェシル……重いよ」
 ラルフが目を開けると、シェシルの寝顔が至近距離にあった。寝台に乗せていたラルフの頭を、シェシルは抱き寄せるような形で抱えていたのだ。
「首!し、絞めてる……から!」
 ラルフが身じろぎしようがシェシルは起きる気配がない。
 ――怪力っぷりは寝ているときも健在なのか!?
 ラルフはシェシルの腕からもがきながら抜け出すと、床にしゃがみこんでぜいぜいと息をした。息を整えて、再びシェシルの寝ている寝台の端に腰を下ろす。
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