ジェフティ 約束
容赦なく振り下ろされる剣先を身をひねってかわす。目の前に振り下ろされた、剣を持ったほうの腕に飛びつき、握っていた短剣を素早く肩口へと叩き込んだ。大きな体の男は重い鎧で胴を守っているため、重心が上にある。ラルフはその体勢のまま、兵士の腕を渾身の力を込めて引っ張る。ラルフの突然の行動に身を引くことができず、そのまま床に突っ伏した。
ざっくりと深く切られた傷から、たらたらと血が床に滴り落ちる。自分の肩から流れ落ちる血を見た男の目がぎらりと光った。
兵士がぎりぎりと奥歯を食いしばり、怒りで顔を真っ赤にしながら、ゆらりと立ち上がった。
「なめた真似、しやがって……」
ラルフが突き刺した短剣をその肩に差し込んだまま、兵士は傷ついていない方の手に自分の剣を握りなおす。男がその剣を怒りに任せて横に凪いだ。
剣先が一歩後ろに退いたラルフの胸元をかすめる。兵士が怒りにうなり声を上げた。
ラルフは、シェシルにあれほどいわれていたのにもかかわらず、肩に背負っていた剣を抜刀し、床に剣先を引きずりながらじりじりと後ずさった。気迫だけでも負けてはいけない。目を逸らしてはいけない!
ざっくりと深く切られた傷から、たらたらと血が床に滴り落ちる。自分の肩から流れ落ちる血を見た男の目がぎらりと光った。
兵士がぎりぎりと奥歯を食いしばり、怒りで顔を真っ赤にしながら、ゆらりと立ち上がった。
「なめた真似、しやがって……」
ラルフが突き刺した短剣をその肩に差し込んだまま、兵士は傷ついていない方の手に自分の剣を握りなおす。男がその剣を怒りに任せて横に凪いだ。
剣先が一歩後ろに退いたラルフの胸元をかすめる。兵士が怒りにうなり声を上げた。
ラルフは、シェシルにあれほどいわれていたのにもかかわらず、肩に背負っていた剣を抜刀し、床に剣先を引きずりながらじりじりと後ずさった。気迫だけでも負けてはいけない。目を逸らしてはいけない!