ジェフティ 約束
「シェシル、折角こうして危険をおかして食料を買ってきてくれたんだし……」
「お前も!いい加減そのお人好しをなんとかしろ!」
そんな自分から遠ざかっていく二人のやり取りを背後で聞いていたインサが、たまりかねたように大声で叫んだ。
「カリシアに両親がいるんだ!」
ラルフはその必死さにどきりとして振り返る。それとは対照的にシェシルの声が低くなる。
「だからなんだ」
「両親に……会いたいんだよ」
「そんなもの、私たちには関係ない。そもそも信用できると思うのか?人のものを盗んで、人を金で売るような奴の言うことなんか」
ラルフは仕方なくシェシルとインサの間に割り込み、インサが乗ってきた馬の鼻を撫でた。
「お前も!いい加減そのお人好しをなんとかしろ!」
そんな自分から遠ざかっていく二人のやり取りを背後で聞いていたインサが、たまりかねたように大声で叫んだ。
「カリシアに両親がいるんだ!」
ラルフはその必死さにどきりとして振り返る。それとは対照的にシェシルの声が低くなる。
「だからなんだ」
「両親に……会いたいんだよ」
「そんなもの、私たちには関係ない。そもそも信用できると思うのか?人のものを盗んで、人を金で売るような奴の言うことなんか」
ラルフは仕方なくシェシルとインサの間に割り込み、インサが乗ってきた馬の鼻を撫でた。