ジェフティ 約束
「対戦中のところ、申し訳ない。ベラス上将軍をお見かけしたら伝えて欲しい。探しておられた剣の上物が見つかったので、取り寄せてあると。……ノリス=ペルノーズが申していたと。よろしく頼む」
「ノ、ノリス=ペルノーズ様!」
それまで盤上を唸りながら見つめていたラステアが、はじかれたように顔を上げると、椅子から転げ落ちるようにして地に膝を着き頭をたれた。
「失礼いたしました。騎士団長様とは知らず、失礼な姿を晒しまして」
ラステアの姿に唖然とした視線を向けるアスベリアの横で、ノリスは少々慌てて手を差し伸べラステアの肩を掴んだ。
「いいんだ。君たちの余暇の邪魔をしたのは私のほうなんだから、気にしないでくれ。それではよろしく頼む、アスベリア=ベルン小隊長殿。ところで君」
「はっ!」
ラステアははじかれたように顔を上げる。
「この駒は四手後にはクイーンに獲られる。君の負けだね」
そう言い残すと、ノリスは穏やかな日差しの下へと戻っていった。
呆然とその後姿を見送りながら、アスベリアは聞き及んでいたノリスの逸話を疑った。
「ノ、ノリス=ペルノーズ様!」
それまで盤上を唸りながら見つめていたラステアが、はじかれたように顔を上げると、椅子から転げ落ちるようにして地に膝を着き頭をたれた。
「失礼いたしました。騎士団長様とは知らず、失礼な姿を晒しまして」
ラステアの姿に唖然とした視線を向けるアスベリアの横で、ノリスは少々慌てて手を差し伸べラステアの肩を掴んだ。
「いいんだ。君たちの余暇の邪魔をしたのは私のほうなんだから、気にしないでくれ。それではよろしく頼む、アスベリア=ベルン小隊長殿。ところで君」
「はっ!」
ラステアははじかれたように顔を上げる。
「この駒は四手後にはクイーンに獲られる。君の負けだね」
そう言い残すと、ノリスは穏やかな日差しの下へと戻っていった。
呆然とその後姿を見送りながら、アスベリアは聞き及んでいたノリスの逸話を疑った。