ジェフティ 約束
 アスベリアには天と地が逆さまになっても手に入れられないものだろう。
「剣はその持ち主の心を映すというが、それならばペルノーズの心は曇りも無く美しいということになるのかな」
 ベラス上将軍はそういいながら、お茶を一口啜った。
「どう……なんでしょうか。戦場では鬼神のような戦いぶりだと、伺っております」
「うむ、まあ、そのとおりなんだが、彼の場合はそうならざるを得ない、そんな強い意志のようなものを感じるね」
「意思、ですか」
「……優しすぎるんだよ、ペルノーズは」
 ベラス将軍の苦笑を見つめながら、アスベリアはその真意を測りかねていた。
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