ジェフティ 約束
シラーグは、少女が背を向けた一瞬を狙い、背後から抱きすくめると口を掌で覆った。
「静かにしてくれ」
シラーグの囁きが緊張で震えている。少女の短く漏れた悲鳴が外に聞かれてはいないか、そのままの体勢でじっと伺う。アスベリアは干草から這い出して、戸口に注意を向けた。
少女の驚きで早まった呼吸音だけが聞こえてくる。アスベリアは静かに小屋の戸をそっと閉めると、少女の手の中で揺れていたオイルランプを取る。少女の顔はシラーグの手で半分隠れていたが、大きく見開いた瞳だけは、アスベリアの姿を追っていた。
「静かにしてくれたら、何もしない」
シラーグが少女の耳元でささやきかける。アスベリアは、自分の腰からナイフを抜くとランプの光を小さく絞った。少女が頷くのを待って、シラーグは慎重に体を離す。
「あの……」
少女はアスベリアの腕に触れた。思わず手にしたナイフを握る手に力が入る。
「もしかして、アス……なの?」
「え?」
「アス?ベルンさんのところのアスじゃないの?」
シラーグも、アスベリアを見る。
「静かにしてくれ」
シラーグの囁きが緊張で震えている。少女の短く漏れた悲鳴が外に聞かれてはいないか、そのままの体勢でじっと伺う。アスベリアは干草から這い出して、戸口に注意を向けた。
少女の驚きで早まった呼吸音だけが聞こえてくる。アスベリアは静かに小屋の戸をそっと閉めると、少女の手の中で揺れていたオイルランプを取る。少女の顔はシラーグの手で半分隠れていたが、大きく見開いた瞳だけは、アスベリアの姿を追っていた。
「静かにしてくれたら、何もしない」
シラーグが少女の耳元でささやきかける。アスベリアは、自分の腰からナイフを抜くとランプの光を小さく絞った。少女が頷くのを待って、シラーグは慎重に体を離す。
「あの……」
少女はアスベリアの腕に触れた。思わず手にしたナイフを握る手に力が入る。
「もしかして、アス……なの?」
「え?」
「アス?ベルンさんのところのアスじゃないの?」
シラーグも、アスベリアを見る。