ジェフティ 約束
ラルフはもう一度周囲を見回し、誰もいないことを確かめてその中に身体を滑り込ませた。とても狭い路地で、ラルフの背中に背負っている長剣の鞘が壁をこするほどだ。足元を流れる水路に誤って足を滑らせないよう気をつけて進んでいくと、曲がりくねった小道の先に真っ黒に汚れたドアがひっそりと一枚現れた。
「ここか?」
小道はここで行き止まりになっている。ラルフはそのドアの周囲を見渡したが、そこが鍛冶屋である証拠になるようなものは何もない。そこは物音一つなく静まり返っていた。
「……シェルグさん」
ラルフは声を潜めてドアに呼びかけ、こつこつと叩いてみた。静まり返った小道の石畳に沈黙だけが落ちて、ラルフの心に再び不安が湧き上がってくる。三度繰り返しドアを叩いたところで、ラルフの目の前の小さな物見窓が唐突に開いた。
「え!……あの、シェルグさん、ですか」
なんの前触れもなく開いた物見窓にラルフは怯み一歩後ろに下がったが、その向こうから険しい表情を貼り付けた鋭い眼光が現れた時、思わず老人の名前を口にしていた。
「ここか?」
小道はここで行き止まりになっている。ラルフはそのドアの周囲を見渡したが、そこが鍛冶屋である証拠になるようなものは何もない。そこは物音一つなく静まり返っていた。
「……シェルグさん」
ラルフは声を潜めてドアに呼びかけ、こつこつと叩いてみた。静まり返った小道の石畳に沈黙だけが落ちて、ラルフの心に再び不安が湧き上がってくる。三度繰り返しドアを叩いたところで、ラルフの目の前の小さな物見窓が唐突に開いた。
「え!……あの、シェルグさん、ですか」
なんの前触れもなく開いた物見窓にラルフは怯み一歩後ろに下がったが、その向こうから険しい表情を貼り付けた鋭い眼光が現れた時、思わず老人の名前を口にしていた。