ジェフティ 約束
「ラルフ、オルバーの城主の息子、ナーテ公が襲撃にあって殺されたらしいぞ」
シェシルはマントを脱いで壁にかけると、腰の長剣をベルトから外しながら何気ない様子でそう言った。ラルフははじかれたように顔を上げ、シェシルの顔をまじまじと見つめる。シェシルの視線の動きだけで、ラルフはその事の顛末を理解した。
――あの山賊……。目的はナーテ公の襲撃?
すぐにその考えを振り払い、ラルフはあの晩盗み聞きした山賊風情の男たちの会話を思い出していた。
――でも、あいつらはジェイを狙っていたんじゃなかったのか?だったら、ジェイは今どこに?
「国王も葬儀に参列するためにオルバーに向かっているそうだ。街は相当厳しく取り締まられている。お前も気をつけろよ」
「……、うん。でもシェシル!」
ラルフは言いかけた言葉を飲み込んだ。シェシルの鋭い視線が飛んできたからだ。ラルフはシェシルから視線を逸らし、再びテーブル脇の椅子に腰を下ろして自分の両の手のひらをじっと見つめた。
――ジェイは……、このオルバーにいる。
それはラルフの心が確信として訴えている。何故だか説明はつかなかったが、この街に入る前から、あの天に向かってそそり立つ尖塔を始めて見たときから、ラルフにはそう感じられたのだ。
シェシルはマントを脱いで壁にかけると、腰の長剣をベルトから外しながら何気ない様子でそう言った。ラルフははじかれたように顔を上げ、シェシルの顔をまじまじと見つめる。シェシルの視線の動きだけで、ラルフはその事の顛末を理解した。
――あの山賊……。目的はナーテ公の襲撃?
すぐにその考えを振り払い、ラルフはあの晩盗み聞きした山賊風情の男たちの会話を思い出していた。
――でも、あいつらはジェイを狙っていたんじゃなかったのか?だったら、ジェイは今どこに?
「国王も葬儀に参列するためにオルバーに向かっているそうだ。街は相当厳しく取り締まられている。お前も気をつけろよ」
「……、うん。でもシェシル!」
ラルフは言いかけた言葉を飲み込んだ。シェシルの鋭い視線が飛んできたからだ。ラルフはシェシルから視線を逸らし、再びテーブル脇の椅子に腰を下ろして自分の両の手のひらをじっと見つめた。
――ジェイは……、このオルバーにいる。
それはラルフの心が確信として訴えている。何故だか説明はつかなかったが、この街に入る前から、あの天に向かってそそり立つ尖塔を始めて見たときから、ラルフにはそう感じられたのだ。