ジェフティ 約束
「そう思うと、どうしても剣が握れなくて。それに恥じる思いもあった。だけど、戦場にいない自分は居場所がないのも同然だってわかってしまったんだよ」
――こんな悲しい笑顔を見せる奴じゃなかったのに。
シェルグは短く息を吐く。若さゆえの勢い、傍若無人さがそぎ落とされ、夢から醒めて現実を知り、己の信の姿を見てしまった。消え去らないと思っていた憎しみは、いつの間にか昇華され、土台を失って揺らいでいる。
「お前が生み出した憎しみ……、刃を向けられれば甘んじて受けるつもりか?」
シェシルは少し眼を閉じて、言葉を捜しているようだった。再び双眸が開かれた時、そこには黄金に輝く覚悟が現れていた。その眼は部屋の隅で眠るラルフを映している。
「今はできない。出会ってしまったんだ、守るべき者に。
ばかばかしい話だが、死に場所を求めてテルテオに向かってた。この瞳の色も、この姿もさらけ出して、道中、誰かがこの姿を見て憎しみを果たそうと向かってくるなら、その場で死ぬのもいい。だけど、私は、無事にテルテオまでたどり着いてしまった」
――こんな悲しい笑顔を見せる奴じゃなかったのに。
シェルグは短く息を吐く。若さゆえの勢い、傍若無人さがそぎ落とされ、夢から醒めて現実を知り、己の信の姿を見てしまった。消え去らないと思っていた憎しみは、いつの間にか昇華され、土台を失って揺らいでいる。
「お前が生み出した憎しみ……、刃を向けられれば甘んじて受けるつもりか?」
シェシルは少し眼を閉じて、言葉を捜しているようだった。再び双眸が開かれた時、そこには黄金に輝く覚悟が現れていた。その眼は部屋の隅で眠るラルフを映している。
「今はできない。出会ってしまったんだ、守るべき者に。
ばかばかしい話だが、死に場所を求めてテルテオに向かってた。この瞳の色も、この姿もさらけ出して、道中、誰かがこの姿を見て憎しみを果たそうと向かってくるなら、その場で死ぬのもいい。だけど、私は、無事にテルテオまでたどり着いてしまった」