ジェフティ 約束
シェシルの自嘲気味の笑み。彷徨いの森に足を踏み入れた時の、絶望と焦燥を思い出していた。ひと目見るだけでもいいと、そう思い向かったテルテオだった。でもいざ見慣れた村の入り口へと続く小道を見つけたとき、足がすくんで動けなくなったのだ。
「会える訳がないじゃないか。あそこは、私がいた世界とはまるで違う生活を送る人たちが住んでいるんだ。穢れを持ち込んじゃいけない。私の生き様を誇れるとはとても思えない。無性に怖くなって、私は逃げ出してしまった」
――驚いた……。怖くて会えないだと?このシェシーが?
シェルグの動揺が伝わったのか、シェシルは無理に笑顔を向けてパンを千切り口に運んだ。しばらくの沈黙、シェルグは言葉なく、ただシェシルの横顔を見つめた。
――それでも、お前は生きてる。
目の前のパンを平らげ、机の上に散らばったパン屑を払い落とした後、シェシルは両手をその机の上に組んで項垂れた。
「また、間に合わなかったんだ、私は」
そして、喉の奥から搾り出すように、苦しげに一言そう言った。
「会える訳がないじゃないか。あそこは、私がいた世界とはまるで違う生活を送る人たちが住んでいるんだ。穢れを持ち込んじゃいけない。私の生き様を誇れるとはとても思えない。無性に怖くなって、私は逃げ出してしまった」
――驚いた……。怖くて会えないだと?このシェシーが?
シェルグの動揺が伝わったのか、シェシルは無理に笑顔を向けてパンを千切り口に運んだ。しばらくの沈黙、シェルグは言葉なく、ただシェシルの横顔を見つめた。
――それでも、お前は生きてる。
目の前のパンを平らげ、机の上に散らばったパン屑を払い落とした後、シェシルは両手をその机の上に組んで項垂れた。
「また、間に合わなかったんだ、私は」
そして、喉の奥から搾り出すように、苦しげに一言そう言った。