もう恋なんてしない
「何から話せばいいかな…。
そうだな、まずは瑠璃ちゃんに謝らないと」

自分自身に言い聞かせるように、言葉を選ぶ流星さん。


夕べの事は、もう…。
謝って貰わなくてもいいの。
私の気持ちを伝えて…ああなってしまったのだから。


「瑠璃ちゃん、本当にごめん」

そう言って、深々と頭を下げる流星さん。


だから、もう…。
自分でも納得して…した事だから。


「ちゃんと順序立てて、行動を起こすべきだった。
今なら分かるんだ。
僕の不注意で、こんなにも君を傷付けた事を」


傷付いてなんて、ないよ?
流星さんにとって一夜の過ちでも…私にとっては、嘘偽りの無い本心だったし。


私は流星さんが好きだから。

< 292 / 369 >

この作品をシェア

pagetop