もう恋なんてしない
痛々しげな流星さんを見ていたら、何も言えなくなってしまった。
掛けるべき言葉も見つからない。


信じる。


私が信じて・・・この人を支えていきたい。
そんな気持ちが湧き出してくる。

私に出来るかなんて分からないけれど。
一緒に寄り添う事なら、多分。


・・・・・・。


続く沈黙を破ったのは、おばあちゃんだった。

「ちょっと買い物に出かけるから、お留守番頼んでもいい?
流星さんも今夜は泊まっていくでしょう?」

その言葉に、慌てて否定する流星さん。

「いえ、仕事がありますから帰ります。
瑠璃ちゃんの顔を見て、言い訳出来たから十分です!
突然お邪魔して、本当に申し訳ありませんでした」

「ええ――っ、帰っちゃうの? お盆なのにお仕事なの?」

おばあちゃんはビックリしたようだ。


「はい。 実は今日も仕事だったんですけど、緊急事態だったので(苦笑)」


笑えないです、流星さん・・・。

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